「廃車」とは――読んで字のとおり――鉄道車両を“現役”から外し、資産台帳からも削除してしまう手続きのことです。
    では単なる「休車」と何が違うのでしょう。休...

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廃車とは?

「廃車」とは――読んで字のとおり――鉄道車両を“現役”から外し、資産台帳からも削除してしまう手続きのことです。
では単なる「休車」と何が違うのでしょう。休車が“いつでも復帰できる長期休暇”だとすれば、廃車は“学校を卒業してしまう”イメージ。基本的に同じ現場へ戻ることはありません。ただし、他社に譲渡される場合も既存の会社では「廃車」となります。

詳しい解説

私たちが駅で目にする車両は、実は「○年ごと全般検査」といった健康診断の計画表で管理されています。
しかし老朽化が進み、車体腐食制御装置の絶版化などで延命コストが跳ね上がると、鉄道会社は「次の大規模検査を通すより新車を導入したほうが安い」と判断します。これが廃車のきっかけです。

廃車が決まった車両には、大きく分けて解体譲渡保存という三つの行き先があります。
●解体…車両基地の片隅や解体工場でバーナーなどを使って細かく切り分け、鉄スクラップとしてリサイクル。
●譲渡…地方私鉄や海外へ“第二の人生”を歩みに行くケース。見慣れた電車が異国で元気に走る光景、胸が熱くなりますね。
●保存…鉄道博物館や自治体が歴史的価値を認め、原形をとどめたまま静態展示や動態保存を行います。ファンとしては何よりうれしいシナリオです。

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