京王電鉄は、通勤型車両「9000系」を順次リニューアルし、2025年春に10両1編成から営業運転を開始すると発表しました。通勤型車両「9000系」10両編成は、都営新宿線への乗り入れ仕様の車両として2006年1月より営業運転を開始した車両です。「9000系」車両は、10両編成 200両(20編成)、8両編成64両(8編成)在籍しています。
【環境性能向上】
・VVVFインバータ制御装置やSIV装置(車両用補助電源装置)の更新により未搭載車と比較して約70%、現行9000系車両と比較して約20%の省エネ性能向上し、カーボンニュートラルを推進します。
【多様な移動ニーズに応える工夫】
・座席や床などを刷新し、全車両にフリースペースを設置など乗客が快適に利用できるよう工夫します。
・一般座席の縦握り棒を増設したほか、優先座席の縦握り棒にディンプル加工(滑り止め防止加工)を施しています。
【内装デザイン】
・天井から床までをモノトーンに統一しトータルで「都会的で飽きのこない」デザインを採用しています。
・床から天井に向かって段々と明るく配色することで広く見えるようにしています。
・座面は、八王子市の伝統工芸品である多摩織物をモチーフとしています。
・背ずりは商業施設や高層ビルが立ち並ぶ景観をイメージした幾何学模様を採用し、生地にグラデーションを使い郊外から都心へと移り変わる街並みの明るさを表現しています。