▪︎ 【JR九】「列車名決定! 特急「かんぱち・いちろく」」を発表

2024年春、福岡と大分を結ぶ新しいD&S列車がデビューすることが発表されました。この新しい特急の列車名は「かんぱち・いちろく」と決定しました。その名の由来は、久大本線の歴史に縁深い二人の功績からきています。
キハ47形2両 特急いさぶろう・しんぺい)とキハ125形1両を改造した3両編成となるとのことです。

特急「かんぱち」号:博多駅から由布院・別府駅までの運行となります。名前の由来は、久大線の敷設を推進した舟来屋3代目、麻生観八氏から。彼は久大線の敷設運動を始め、数多の反対にも負けず、その夢の実現に向けて20年以上の時間を捧げました。しかし、彼が亡くなった後、昭和4年に彼の夢が実現し、久大本線のいくつかの駅が開通しました。

特急「いちろく」号:別府・由布院駅から博多駅までの運行となります。この名前の由来は、旧大分県農工銀行頭取の衛藤一六氏から。彼は久大線の拡張を積極的に推進し、特に湯平を過ぎた地域での線路のカーブ部分に、南由布駅と北由布駅(現由布院駅)を設置するように提案しました。この功績を讃え、地元ではこのルートを「一六線(一六曲がり)」と呼んでいます。

車両については、3両編成となり、全席がグリーン席となります。1・3号車は座席車、2号車はビュッフェとして運行されます。デザインは、鹿児島の食や建築文化を発信するデザイン会社、株式会社IFOOが手掛けます。

本列車のコンセプトは「ゆふ高原線の風土を感じる列車」。ゆふ高原線を通じて、その土地特有の気候や地勢、そして風習や風景を五感で楽しむことができる列車となります。