列車編成に障害物が被さっていることは好ましくありません。
写真のように、信号機や架線柱など障害物が編成に被さっているのはもちろん、足回りにも障害物で編成が隠れていない写真が好まれます。
撮影地選びの段階で、障害物が被りにくい場所を選ぶことをお勧めします。
写真のように、列車編成の最後部まで写っていない写真は一般的な編成写真としては好ましくありません。
また、撮影地によっては、どう頑張っても編成が写り切らないケースがありますが、 そのような撮影地では一般的な編成写真を撮るには向いていません。
左の写真のように、電車の顔部分にピントがあっていないものは好ましくありません。
この写真では電車の顔より後ろ側にピントがあっており、この状態を後ピンと言います。
ピンボケ具合がわかりにくい場合はこちらの拡大画像をご確認ください。
左の写真のように、電車のスピードにシャッタースピードが負けて被写体がブレている写真も好ましくありません。
しっかりと被写体を止めるためには、時速80km程度の列車で800分の1以上、もっと早い列車にはそれ以上のシャッタースピードが必要です。
ただし、シャッタースピードを上げるとLED表示が切れてしまうので、切れないようにするためには、流し撮りをするか、低速で通過する場所でシャッタースピードを下げて撮影する必要があります。
被写体ブレ具合がわかりにくい場合はこちらの拡大画像をご確認ください。
左の写真のように、機関車などのように先頭にパンタグラフが来る車両で、パンタグラフに架線柱などが串刺し(縦刺し)になっている写真は好ましくありません。
また、列車の顔のバッグに架線柱が串刺しになっている状態もできれば避けたいものです。
左の写真のように、時計回りに傾いていたり、右によっているたりしていると修正不能です。
水平をしっかりとって、編成全体が真ん中に来るのが一般的な編成写真です。
写真のように、上下左右によっている写真のことをカツカツな写真といいます。
特に傾きを修正するとより上下左右を削らないといけなくなるため、傾いてる写真は特に上下左右に余裕が必要です。
2nd-trainでは0.1度単位で傾きを修正しています。
写真のように、逆光になっている写真はあまり好ましくはないです。
天気が良い時には、順光になる撮影地で極力撮影することをお勧めします。
どうしても、順光の撮影地がない運転区間の時(例:午前中の高崎線下りなど)の時は、側面だけは順光の場所で撮ることをお勧めします(作例あり susukumaさん提供) 。
写真のように、側面が逆光になっていて光があたっておらず、顔だけ光が当たっている写真も好ましくはありません。
左の写真のように、架線柱の影が列車の顔に当たっていることは好ましくないです。
特に電車の顔部分が長い(新幹線のようにノーズが長い場合)は注意が必要です。
左の写真のように、側面などにビル影や木の影などが写り込んだ写真はいまいちです。
晴れている時は、編成へ影が写り込まない撮影地を選ぶことをお勧めします。特に冬は、影が長いので注意です。
飛被写体の明るさが明るすぎる写真はあまり良くないです。
画像編集で修正することは、ある程度は可能ですが、違和感が出てしまうケースも多いので、適正な明るさで撮ることをお勧めします。
特に白くなりすぎると、修正してもディテイールが復活しない(白飛びしてしまう)ので注意が必要です。
飛被写体の明るさが暗すぎたりする写真はあまり良くないです。
編成写真として撮っているのであれば、左の写真のように、列車の顔だけが大きく写っているのは好ましくありません。
また、電車全体の写りが小さいのもあまり好ましくありません。
写真のように、色に違和感がある写真も好ましくはありません。
この写真は元の写真に彩度をかなり足していますが、色に違和感があることがわかります。
写真の色はナチュラルにお願いします。
比較用の元写真
極力LEDは切れないように撮影することをお勧めします。
特に「○○行き」が走りましたなどのような内容(例:京急車の快速西馬込行きが走りましたなど)の場合は、LEDがしっかり写っていないと、記事で伝えるべき内容が伝わりません。
作例写真も本当は回送列車なのですが、LEDが切れていることで通常の快速列車などと写真からは区別がつきません。